第23回全日本マスターズスピードスケート選手権(八戸大会)

年明け高齢(恒例)となった第23回全日本マスターズスピードスケート選手権が2023年1月7日、8日の両日八戸市のYSアリーナ八戸で開催されました。エントリー85名から数名の不参加があり、女子7名、男子77名が競技に参加されました。8年ぶりとなる屋内開催の競技会には、最高齢スケーターの丸茂さんを始め、顔なじみの選手が大勢集まり、加えて、オリンピアンの田畑真紀さん、堀井学さんがマスターズ初参戦、今まで以上に記憶に残る大会が開催されました。

丸茂さんは初日500mを無難に完滑走も、タイムが強風が吹いた中で開催された昨季の郡山大会のタイムよりも遅かったです。本人も悔しがっていました。翌日の1000mでは、200m通過時のホームストレートの光電管が邪魔になったようで、そのまま前進すべきか悩んだ末に、上手く障害物を避けて、滑走を継続、かなりのタイムロスになったものの、7分7秒69でゴール。両手を振るいあげて、達成感を満喫した丸茂さんは、正真正銘の世界最高齢のスピードスケート競技者として、更に記録を更新しました。(後日手続き後に正式決定)

何年ぶりなんでしょう?堀井学が氷上に戻ってきました。エントリーを見て「オッ」としたかと思います。我々マスターズのスプリンター納さんとの同組、同学年の初対決。初日の500mでは、デットヒートの立ち上がり、最初の100mをほぼ同時に通過した直後、OUTレーンの堀井が足を踏み外し、転倒し、コーナーマットに激突。それを横目に納めはすいすいモードでINレーンを快滑走。堀井は、転倒から立ち上がり、場内の喝采を浴びながらゴール。これぞマスターズ!何でも起きてしまう。「ウェルカム・トゥー・マスターズ、堀井さん」2日目の1000mも納と堀井の直接対決。リベンジに挑む堀井は先行逃げ切り型の納に前半リードを許すも、納の動きが止まったの見てか、徐々に差を詰める。1分30秒69でのフィニッシュは、納に20m遅れてのゴールとなり、表彰台を逃してしまった。リベンジを是非来年山形大会でお願いします。

一方、風を切るようにスイスイモードなのが、現役二刀流(シニア&マスターズ)の田畑。初日1500mでは、自身の持つ大会記録に届かずも、周りを釘付けにするシャープな動きは、是非世界マスターズにスカウトしたい。来年は是非Bクラスでのエントリーをお願いし、一緒にイタリア行きましょう。

他にもマスターズガールズ(1名欠席)の滑りには、男子高齢者が全員動きを止めて、注視するほど、魅力的な滑りを見せてくれました。マスターズの発展には必要な存在。男子の年中組(Dクラス:55~60)がかなり激戦。年長組も往年の滑りが健在。長年優勝を目指してきたが優勝できない地元八戸の河原木は、今年の直接対決500mでも関には勝てなかった。しかし、日頃の闇練とショートトラックで鍛えた動きが、翌日の1000mに功を奏した。ゴール直前の幻のストレッチで、百分の2秒(わずか20cm)の差で、準優勝を飾ったが、やはり関には及ばなかった。

などなど、見てても笑いがあり、氷のような真剣さもあり、観ている方も「大人の運動会」を充分楽しませてもらいました。来年は山形大会(2024年1月6日、7日予定)になります。加えて、1月12日から冬季世界マスターズゲームズがイタリアで開催されます。非常に楽しみな一年になります。まずは、自身の健康管理を優先に、元気な姿で再会しましょう。

Ladies 500m B 30~40
Ladies 500m C 40~50
Ladies 500m D 50~60
Ladies 500m E 60~70
Men 500m C 45~55
Men 500m D 55~65
Men 500m E 65~70
Men 500m F 70~75
Men 500m G 75~80
Men 500m H 80~85
Men 500m I 85~90
Men 500m J 90~95
Men 1500m A Open
Men 1500m C 45~55
Men 1500m D 55~65
Men 1500m G 75~80
Men 1500m E 65~70
Men 1500m H 80~85
Men 1500m F 70~75
Men 1500m A Open